ChatGPTでできること11選!できないことや業務活用例も紹介!

近年、AI技術が急速に進化しており、業務効率化のためにAIツールを取り入れる企業が増えています。特にOpenAI社が開発したChatGPTは、多機能なAIツールとして注目を集めており、文章の生成やデータ分析、アイデア出しなどに有効です。 2024年11月現在、ChatGPTの無料プランには「GPT-4o mini」「GPT-4o(制限あり)」があり、有料プランには「GPT-4o mini」「GPT-4o(Plus、Teamでは一部制限あり)」「GPT-4」があります。プランのタイプが上位になるほど精度の高いモデルを利用できるようになり、出力される回答の質も高まります。 生成AIを活用して業務効率化を目指すためには、ChatGPTの「できること・できないこと」を把握しておきましょう。 今回は、ChatGPTでできることを11項目に分けて紹介します。ChatGPTでできないことや業務活用例も解説しているため、導入を検討している場合はぜひ参考にしてください。


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ChatGPTでできること11選

ChatGPTはさまざまな用途に活用できるのが魅力です。下記では、ChatGPTでできることを紹介します。

テキストでの対話

ChatGPTの基本機能は、テキストでの対話です。人間と会話をしているように、自然な言葉のキャッチボールが可能です。雑なプロンプト(指示、質問)であっても、柔軟に対応してくれるため、相談相手が欲しい方にも向いています。

例えば、「嫌いな食べ物を克服するにはどうすれば良い?」「集中力を持続させる方法を教えて」といったようにプロンプトを入力すると、その回答が得られます。

文章・表の生成

ChatGPTは文章や表の生成も可能なため、報告書やプレゼンテーション資料の作成なども任せられます。プロンプトを入力する際は、条件を提示したり、ChatGPTに役割を与えたりするのが有効です。なお、プロンプトとは、ChatGPTに指示をする命令文のことです。

下記は、プロンプトの例です。

#命令書:
あなたは、{〇〇(例:企画職)}です。
下記の制約条件と入力文をもとに、最高の結果を出力してください。

#制約条件:
・文字数は{500文字程度。}
・{です、ます調で第三者目線の文章にする。}

#入力文:
{依頼内容を記載(例:新商品のプレゼンテーション資料を作成して)}

#出力文:

文章の要約

「レポートや調査書を読んでいる暇がない」「効率的にニュース記事を理解したい」といった場合は、ChatGPTに文章の要約をお願いするのがおすすめです。文章とプロンプトを入力することで文章の要約が出力されます。下記は、プロンプトの例です。

#命令書:
あなたは、{〇〇(例:Webライター)}です。
下記の制約条件と入力文をもとに、文章を要約してください。

#制約条件:
・文字数は{500文字程度。}
・{箇条書きで作成する。}

#入力文:
{要約する文章を記載}

#出力文:

文章の校正・校閲

「メールの文章を整えたい」「報告書をブラッシュアップしたい」といった場合に、文章の校正・校閲を任せられます。下記は、プロンプトの例です。

#命令書:
あなたは、{〇〇(例:Webライター)}です。
下記の制約条件と入力文をもとに、文章の校正・校閲をしてください。

#制約条件:
・{文章の意味を変えない。}
・{冗長表現があるかチェックする。}
・{専門用語や固有名詞は言い換えない。}

#入力文:
{校正・校閲する文章を記載}

#出力文:

文章の翻訳

ChatGPTは多言語に対応しており、英語、日本語、中国語、スペイン語などへの翻訳が可能です。海外のレポートや製品の取扱説明書を読む際に活用できます。下記は、プロンプトの例です。

#原文の英文を日本語に翻訳してください。

#原文
{翻訳したい英文を入力}

データ分析

ChatGPTは、数値データの簡単な解析や傾向の説明、テキストデータのパターン認識など、データをもとにした分析が可能です。膨大なデータを人力で処理するのが難しい場合や、意思決定のサポートを得たい場合に活用できます。

ChatGPTでデータ分析をするには、有料のChatGPT Plsuに搭載された「Advanced Data Analysis」という機能を活用するのが一般的です。読み込みたいデータをアップロードし、「結果を分析して」「表を作成して」といったようにプロンプトを入力すると、ChatGPTがデータの可視化・分析をしてくれます。

コードの生成・修正

ChatGPTは、PythonやJavaScript、SQLなどのプログラミング言語でのコード生成や修正に対応しています。プログラマーが不足している場合でも、効率的にシステム・ソフトウェアの開発を進めることが可能です。下記は、プロンプトの例です。

#命令書:
あなたは、{〇〇(例:Pythonに精通したITエンジニア)}です。
下記の制約条件と入力コードをもとに、コードの修正・比較をしてください。

#制約条件:
・{現在のコードで改善できる部分を箇条書きで列挙してください。}
・{改善によって何が変わるのかを教えてください。}

#入力コード:
{修正・比較したいコードを記載}

#出力文:

関数の生成

ChatGPTにExcelの関数やVBAを作成してもらえば、データ分析や集計作業の手間を減らすことが可能です。下記は、プロンプトの例です。

#命令書:
・{お願いする作業を記載(例:売上データの合計を計算する関数を教えてください)}

#情報
・{売上データはA2からA100の範囲に入力されています。}

#ルール
・シンプルで簡単な計算式であること

※データはファイルで転送する

アイデア出し

新規プロジェクトの企画や商品開発、マーケティング戦略のアイデア出しにも利用可能です。ChatGPTが、膨大なデータに基づいた斬新なアイデアを提案してくれることがあります。下記は、プロンプトの例です。

#お願い
あなたは〇〇{マーケティング職}です。
トレンドになるような、新しいサービスのアイデアを3つ提案してください。

#目的
・{事業拡大のため。}

#情報
・ターゲット:{30代男性}
・ターゲットが満たしたいこと:{新たな趣味を見つけたい}
・サービス設計:{自分に合った趣味を見つけられるサービス}

#ルール
・{オンラインでできるサービス}

画像の生成(有料)

ChatGPTの有料プランにある、「DALL-E」という機能で画像生成が可能です。データ形式はPNG形式のみで、画像サイズには指定があります。画像生成の方法は、ChatGPTとの対話です。例えば、「猫が走り回っている画像を生成して」といったようにプロンプトを入力します。

出力結果に納得しない場合は、追加でプロンプトを入力していき、自分の理想に近い画像が生成されるまで続けます。

GPTs(カスタムGPT)の作成(有料)

GPTsは、特定の目的に合わせたカスタムGPTを作成できる機能です。例えば、資料の概要を入力するだけでスライドの下書きを作成してくれるGPT、イメージを入力するだけでYouTubeの台本を作成してくれるGPTなどが作れます。ChatGPTの有料プランのみで使用可能です。

ChatGPTでできないことは?

ChatGPTは幅広い用途で活用できますが、できないこともあります。ここでは、ChatGPTでできないことを5つ紹介します。

リアルタイムな情報提供

ChatGPTが学習しているデータの期間(=カットオフ)は、GPT-4は2021年9月まで、GPT-4oは2023年10月までです。(※2024年11月時点)

有料プランであればWeb上の情報を検索する機能が搭載されているため、最新情報にも対応可能です。一方、無料プランを利用する場合は、株価や天気のような常に変化する情報の収集には向いていません。

非公開情報に関する質問の回答

ChatGPTはインターネット上の情報を学習するため、公開されていないデータ(機密情報など)にはアクセスできません。公開されている範囲の知識やデータに基づく回答のみが可能です。

高精度な未来予測

ChatGPTは過去のデータからパターンを見つけ出すことには優れていますが、正確な未来予測はできません。例えば、「台風がいつ来るのか」「次の総理大臣は誰か」など、未来に関する回答はあくまで予測の範囲内であり、確実性はありません。

専門的な助言の提供

医療や法律など、専門知識が必要な分野においては、あくまで参考程度の助言しか得られません。重要な判断は、専門家の意見を求める必要があります。

感情や主観を持たせる

ChatGPTはまるで人間と対話しているように自然なコミュニケーションが可能ですが、感情や主観を持っているわけではありません。感情面でのやり取りは難しいため、あくまで情報提供ツールとして利用するのが適切です。

ChatGPTの業務活用例

ChatGPTの「できること」「できないこと」をふまえると、下記のような業務で活用するのがおすすめです。

・メルマガの文章作成
・資料の構成案の作成
・プレスリリースの作成
・自社メディアの記事作成
・SNS投稿の文章作成

そのほか、APIを用いて自社システムやWebアプリケーションなどと連携すると、下記のような高度な業務も可能になります。

・AIチャットボットによる顧客対応の自動化
・タスク管理
・データドリブンな意思決定
・会議の文字起こし

まとめ

ChatGPTは、ビジネスや日常のさまざまなシーンで役立つ多機能なサービスです。テキストでの対話や文章生成、データ分析、アイデア出しまで幅広い用途に対応しており、業務効率の向上に貢献します。

一方で、ChatGPTを業務で利用するには情報漏洩や著作権などのリスクもあるため、導入する際は利用する従業員の育成も重要です。ChatGPTを含む生成AIの正しい運用方法を学ぶために、AI研修を実施しましょう。

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