15Feb

【これもAI? AIがメガネの似合い度を判定】
ファッションアイテム購入の際には、店員の助言が頼りになる場面も少なくない。一方で放っておいてほしいという人もいる。もしもAIが抜群のセンスを持っているなら、恥ずかしがることなく意見を求められ、どんどん使ってみたくなるものだが…。
AIがメガネの似合い度を判定する
アイウエアで常に時代の先端を行くJINSが次世代型ショールーミング店舗として2019年1月25日にオープンした「JINS BRAIN Lab.(ジンズ・ブレイン・ラボ)エキュート上野店」では、まさにAIがメガネの似合い度合いを判定してくれる。気楽に商品を選びができる点で足を運んでみたくなるが、肝心の精度はどうなのか。
「判定するAIは、弊社スタッフが顔・顔型・髪型・肌の色・メガネの形/色 / 位置などから似合う/似合わないを判定。それを教師データとしてAIが学習し、総合的にマッチ度を算出しています。男女スタッフが似合い度を判定したデータは30万人分に及びます」と同社広報部は説明。つまり、メガネ選びのプロの眼を人工知能に学習させ、判定させているわけだ。
その意味では精度は期待できそうだが、メガネの場合、モノ自体が似合っていても、大きさやバランスによって、似合い度に差が出る。その辺りの微妙なポイントをどこまでAIが学習できているか、そして学習でどこまで精度を上げられるかが“AI判定”定着の分岐点といえそうだ。
利用フローは、商品を選ぶ。試着する。ブレインミラーが似合い度を判定する。気に入って購入する場合は、アプリで決済し、自宅、各店舗、コンビニ(ローソン)等都合のいい場所で受け取る。このように店員はいるが、最小限の接客で購入までできるのが、同店舗のもう一つの特徴だ。
まさに次世代型店舗といえる同店は、あくまで実験店の位置づけだが、状況によっては拡大していく可能性もある。今後、AIが“接客”を担うようになれば、店舗では度数測定に注力できるなど、人員の最大化を促進できる。さらに、AIによる似合い度判定がより身近になれば、リアルの店舗で試着、AIで似合い度判定。そしてネットで購入という、次世代型ショッピングの基本形が完成することになる。