AI時代に飲み込まれないための4つの行動

AIに仕事を代替されないためにビジネスパーソンはなにをすべきか

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AI時代に埋もれないためにいまからでもやるべき4つの取り組み

着々と広がるAI(人工知能)。将棋や囲碁で人間を打ち負かすなど、その進歩はすさまじい。シンギュラリティ(技術的特異点)は2045年ごろともいわれ、大半の仕事がAIに代替されるという穏やかでない予測も出ている。だが、人間ゆえの強みはもちろんある。創造力だ。血の通う人間にしかない感性をベースにした、ものを生み出す発想は、誰にでもある。ただし、日常をなんとなくやり過ごしているだけでは、テクノロジー全盛の時代、その能力が衰えることはあっても磨かれることはない。そうなればAI時代の負け組へ一直線だ。

1:手足で調べる

肉声で聞かないと脳は思考停止する知らないことに出くわしたとき、すぐにスマホで確認する。すぐやる姿勢は確かに素晴らしい。だが、調べ方がよろしくない。会社にその道に通じる人がいれば、直接、その人物に聞く。いなければ、自分の足で探索し、確認する。「手の平にスマホがあるのになぜそんな面倒なことを…」。そう思うかもしれない。しかし、スマホの情報が真実とは限らないし、スマホで調べる時点で、あなたの脳は機能していないことになる。スマホで調べた瞬間に、新たなことを知る以前に知的後退をしている可能性がある。知らないことに出くわしたとき、何とかしてそこにたどり着こうとする行動から、知識は本物として定着し、同時に発想力も磨かれる。

2:「なぜ?」を追求する

職場では基本、仕事は上から降りてくる。それに何の疑いもなく取り組む人がほとんどだろう。だが、なぜその仕事があなたに振られたのか。担当だから? 得意そうだから? ヒマそうだから? 黙って取り組むのは、余計なことを考えず取り組んだ方が得策という判断もあるからかもしれない。確かにその通りではある。しかしどうだろう。「得意だから」とすれば、期待以上の成果を出せば、次にまたチャンスが巡ってくるかもしれない。「ヒマそうだから」が理由なら、遂行しても何の評価も得られないかもしれない…。「なぜ?」を追求することは、仕事にやる意義をもたらすし、主体性を育むことにつながる。なにより、言われたことを黙ってやるだけ。そうだとすればロボットと何が違うというのだろうか…。

3:教養を高める

AI時代こそ教養を高めることが重要教養とは幅広い知識を身につけることで養われる心の豊かさだ。社会の一員として、知識が多いほど知的にも美的にも動的にも感性が高まることは理解できるはずだ。逆に、知識が少ないとモノの見方が偏り、ともすれば本来の素晴らしを感じられないこともある。それでもいいという人もいるだろう。その通りだ。だが、偏った知識しか持たないとすると、もはやAIに劣ると自覚しておく必要がある。人間は豊富な知識を脳にインプットすることで想像を超える発想を生み出すことができる高等な動物だ。その前提は深い教養があってのもの。上記2つをとことん追求し、さらに教養を高めることを強く意識する。それが結果的に人間としての能力を高めることになると認識しておこう。

4:趣味を満喫する

仕事人間はかつてならそれなりに評価された。毎日自宅と職場の往復のみ。サービス残業も厭わず、会社のために身を粉にする。休日は出勤も厭わず、なにもなければ疲れを取るためにボーっと過ごす。これでは脳は休まるどころか萎縮するだけだ。職場でとは全く違う脳を使うために、好きなことに目一杯時間を使う。それが、健全というもの。なにより、職場で使う脳ミソは、全く違う刺激を受けて初めてほぐれ、活性化する。オフタイムも仕事頭のままだと疲労とストレスの発生要因にしかならない。仕事大好き人間も同じだ。休日は趣味や好きなことにたっぷりと時間を費やす。人間らしさを育み、発想力を高め、創造性を磨く上で、ライフの充実は必須だ。

【まとめ】
そのすさまじい進化に脅威さえ感じさせるAI。真っ向勝負を挑めば分が悪いのは明白だ。ではどうればいいのか。実は大げさなことは何もない。人間として、ごく普通の行動を本能の赴くままに行っていれば、自ずと発想力は磨かれる。分からないからあの人に聞いてみよう。なぜあの人は私にこの仕事を頼んだのか? 週末は趣味のことで頭がいっぱいになる…。こうしたことは、合理的なロボットでは、「ムダ」でしかなく、選択さえしないだろう。だからこそ、普通にしていれば人間とAIは棲み分けできるのだ。すぐにスマホで調べ、言われたことを黙って行い、無趣味なら、人間のカタチをしていてもロボットと何ら変わりがない。さらにいえば、テクノロジーに使われている、使われる宿命にあるといっていいかもしれない。灯台下暗しではないが、いまこそ、人間らしく生きる。それが、知的後退を防止し、人間力を高める、AIにない価値を磨き上げる最善策といえるだろう。

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