チューリングテストとは・AI関連用語集

チューリングテストとは、意味や概念を詳しく解説

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チューリングテスト

Turing test

チューリングテストとは、ある機械が「人工知能であるかどうか」を判断するためのテスト。1950年に数学者アラン・チューリングが考案したことから名付けられた。

テストの手順は以下の通り。

① 1機のディスプレイ(コンピューター)と、2人の人間を用意する
② テストを行う1人が、相手が分からない隔離された状態でもう1人とディスプレイに話しかける(当時はテキストのみで交信を行う端末が前提だった)
※ディスプレイを2機用意し、その片方に人間が隠れる、といった形式でもOK
③ 審査する側がどちらの方が人間かを見抜けなかった場合、機械は「合格」となる

要は、目隠しをした人間に対し、人間のように応答できるかをチェックしているのである。先入観なしに機械とやり取りし、違和感を覚えさせなければ、知能を有しているという前提だ。

さて、現在までに合格した機械はあったのか?。テストが提唱されて数十年、合格マシンは現れなかったが、チューリング没後60年を記念して開催されたイベント「Turing Test 2014」で、ついにそのプログラムが現れた。

それはウクライナ出身の13歳、ユージーン・グーツマンという「設定」の人工知能で、参加した審査員のうち実に33%が彼を人間と認めた。ただし、中には「年齢設定ゆえに正確な返答ができなくても仕方ない、と審査員に思わせたところはないか」「5分(テストが行われた時間)程度のやり取りでは合格とは言えない」という批判もあったという。

そもそも生み出された時代や彼の論文を考慮すれば、チューリングの目的は人工知能の精度を図るものではなかったのではないか、とする説もある。とはいえ、チューリングテストがAIの「知能」を考える上で未だ重要な概念とされているのは事実だ。

一方で、これに対する反論として引き合いに出されるのが、哲学者サールが考案した「中国語の部屋」だ。同じような状況でテストを行うが、一方には中国語は分からないが完璧な解説書があり、滞りなく受け答えができる。つまり、相手にとっては中国が分からなくても中国が分かっているに思える。チューリングテストに当てはめれば、知能があるようにふるまったとしてもそれが人工知能とはいえないということになる。

シンギュラリティを唱えたレイ・カーツワイル博士の予測では、真にチューリングテストに合格できる人工知能が完成するのは2020年ごろだというが、果たして反論のしようのない、誰もが納得する「合格者」が出る日はやってくるのだろうか…。

AI用語解説:×AI編集部監修

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