エキスパートシステムとは・AI関連用語集

エキスパートシステムとは、意味や概念を詳しく解説

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エキスパートシステム

expert system

エキスパートシステムとは、何らかの専門分野に特化した人工知能のこと。その専門分野に関する知識のない素人であってもプロ並みの問題解決が可能になるという、ある意味で夢のようなAIである。

その歴史は1965年まで遡る。世界初のエキスパートシステムはこの言葉を提唱した人物でもあるスタンフォード大学のエドワード・ファイゲンバウムをはじめとした学者チームによって開発された「Dendral」。人々に分かりやすく認知されたのは1972年、専門医に近しい細菌感染診断が可能と言われた「Mycin」が挙げられる。

結局現場で日の目を見ることはなかったが、これは責任の所在や医師たちの理解を得られるかが問題となったからと言われている。事実、1980年代には様々なエキスパートシステムが活用され始め、第2次AIブームと称された。ただ、当時はコンピューターに覚えさせるための膨大なデータ入力やルール化を人間がせねばならない、複雑な学習がまだ難しいなどの課題があり、1990年代から2000年ごろにかけてブームは下火になっていった。

再び注目され始めたのは、2010年ごろ。ディープラーニングやwatsonの登場などで人工知能の目覚ましい進化が注目され、現在では材料を入力すれば最適なレシピを教えてくれる「シェフ・ワトソン」や、不当な駐車違反の罰則を受けた場合、取り消してもらえるよう弁護士として相談に乗ってくれる「DoNotPay」など様々な業界でエキスパートシステムが活躍している。

ちなみに、Amazonが過去の閲覧履歴からおすすめ商品や欲しい情報(ニュース)を提示してくれるシステムにも、実はエキスパートシステムが使用されているという。もちろん医療業界でも医師の診察を助ける様々なAIの開発が進められているため、今後より一層身近な技術となっていきそうだ。

膨大なデータが強みのエキスパートシステムは自らは何もできないのが弱みだったが、深層学習により自律的なアクションも可能になっている。まさにスーパーな専門家として実用性を備えたわけである。その意味で今後、エキスパートシステムはさらなる発展を遂げることになりそうだ。

AI用語解説:×AI編集部監修

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