15Mar

次はオフライン領域へ。(株)Gunosy(本社:東京都港区、代表取締役 CEO:竹谷祐哉)が、2019 年 3 月 15日付で、同社内に「Gunosy Tech Lab(グノシー テック ラボ)」を設立したことを発表。同ラボを拠点に、同社はAIを活用した次世代型データ企業への進化を図る。
オフライン領域に踏み込む次なる一手
「情報を世界中の⼈に最適に届ける」というビジョンのもと、機械学習・⾃然⾔語処理の技術を用いたアルゴリズムで記事の評価し、ユーザーに最適な記事配信を行っている同社。そのデータ分析技術は進化を続け、最近では、動画やクーポンといったテキスト記事以外のコンテンツ評価へもおよぶなど、技術の応用範囲を拡大している。
蓄積されたノウハウは、同社の大きな資産となっており、IoT や5G の普及が加速する次の時代を見据えると、これまで以上に利用シーンが生まれることは確実となっている。同ラボは、そうした状勢をにらみ、さらなるデータ活用の促進と情報推薦を研究する専門組織として設置された。
「ラボでは、機械学習を主軸とした技術を駆使し、O2O 施策へのデータ活用や、これまで培ってきたターゲット層の異なるアプリ群のデータを活用し、IoT×AI などスマホ領域以外の分野で活かせる研究と課題解決を目指していきます」と同社。同ラボを拠点に企業のデータマーケティング支援を軸にしたオフライン領域にも踏み込むことで、データ企業としてのすそ野拡大を目指す。
着実に浸透するIoTは、5G時代の到来で一気に普及期へ突入する。そこではまさにあらゆるものがデータでつながり、売り上げ予測はもちろん、売れ筋予測、ヒットの背景など、データによって見えないものを浮かび上がらせることが可能となる。まさにデジタル革命の本丸といえる領域で、同社はそのノウハウを最大限に発揮し、次なるフェーズへと邁進する。
データ解析およびAI活用は、AI時代といわれながらもそのビジネス活用でもたつく企業が多く、潜在ニーズは大きい。スマホニュースの配信でデータ解析によるユーザーへの最適な配信を追求してきた同社は、次なるフェーズでデータをお金に換えるテック企業としてさらなる飛躍を目指すことになる。
なお、同ラボは独立した専門組織としての発展を目指し、専門性の高い研究者やエンジニアの採用に注力するほか、業界全体の技術向上と探索を目的として、共同・委託研究も積極的に推進していく予定だ。